一般財団法人 食品産業センター 食品関連事業者のための環境情報

取組み別by approach

日本コカ・コーラ株式会社

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取組み 内容
その他
バイオマス素材
ガラスびん
PETボトル
紙製容器包装
プラスチック製容器包装
アルミ、スチール
その他素材

再生可能な植物由来素材を使用した「プラントボトル」
コカ・コーラシステムでは、2009 年から再生可能な植物由来素材を一部(5 ~ 30%)使用した次世代型 PET ボトル「プラントボトル」 を導入している。「プラントボトル」は、形状・重量・ 強度が変わらず、既存のリサイクル工場で 100% リサイクルできるのが特長で、ウォーターブランド 「い・ろ・は・す(I LOHAS)」およびフレーバーウォー ター
「い・ろ・は・す みかん」、「い・ろ・は・す りんご」 「い・ろ・は・す もも」、炭酸入りの「い・ろ・は・す スパークリング」、「い・ろ・は・す スパークリングれもん」、
「い・ろ・は・すサイダー」に採用している※1。 「プラントボトル」の導入による環境負荷低減効果と しては、2009 年から 2014 年末までに約 8,710kl ※2 相当の原油使用量削減と同等の効果。 これは、地球約 530 周分※3 の距離を走行した際に消 費するガソリン量に相当する。

「プラントボトル」は、サトウキビなどから砂糖が精製される工程の副産物である糖蜜(廃糖蜜)などを原材料として素材の一部(5~30%)に使用することで、非再生資源である石油への依存軽減に寄与することが出来る。PET樹脂は、重量の30%を占めるモノエチレングリコール(MEG)と70%を占める精製テレフタル酸(PTA)という2種類の素材からできており、このうちMEGを植物由来素材でつくり出すことが可能である。PET樹脂の製造開始時および終了時に植物由来素材の含有量が変動するため、植物由来素材の混合率は最小5%から、最大30%となる。
コカ・コーラシステムでは、将来的に100%植物由来のボトルの実現を目指して引き続き開発研究を進めている。

※1「い・ろ・は・す」、「い・ろ・は・す みかん」、「い・ろ・は・す りんご」「い・ろ・は・す もも」285ml, 340ml, 555ml, 1,020ml 
「い・ろ・は・す スパークリング」、「い・ろ・は・す スパークリングれもん」、
「い・ろ・は・すサイダー」515ml

※2 2010 年 -2014 年の「プラントボトル」の販売実績に基づき 自社にて算出
※3 宇宙航空研究開発機構ホームページより燃費を 10km/l と仮 定して計算

出典
JFIA

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