一般財団法人 食品産業センター 食品関連事業者のための環境情報

取組み別by approach

味の素株式会社

この会社の全取組み

取組み 内容
その他
環境活動
その他
副生成物利用
ガラスびん
PETボトル
紙製容器包装
プラスチック製容器包装
アルミ、スチール
その他素材

 うま味調味料「味の素®」をはじめ、味の素グループの製品に使われるアミノ酸は、アジア、欧州、米州など9カ国に広がる18のアミノ
酸発酵生産工場で、それぞれの地域で入手しやすいサトウキビやキャッサバ、トウモロコシ、テンサイ、小麦などを原料として発酵法により製造しています。 アミノ酸を製造する過程で、発酵液からアミノ酸を取り出した後に残る栄養豊富な副生物(コプロ)を地域の農作物の肥料や家畜・水産物の飼料として活用しています。 私たちは、地域に根ざしたこのような資源循環型アミノ酸発酵生産方式を「バイオサイクル」と呼び、30年以上世界各地で実践してきました。 「バイオサイクル」は、地域の農作物を原料にアミノ酸発酵生産を行い、その生産の過程で発生する副生物を有機質肥料として資源化し、発酵原料に使う農作物を育てる一連の資源循環を意味しており、アミノ酸生産においてバイオ資源をムダなく活かし切るところに価値があります。現在コプロの再利用率はほぼ100%、主に肥料として工場周辺の農家に提供しており、サトウキビやトウモロコシなど再び発酵生産の原料となる農作物の栽培に用いられるだけでなく、コーヒー、オレンジ、パイナップル、ゴムの木など各地域の農作物を育む肥料としても活用されています。 味の素グループは、資源の有効利用の観点から副生物の再利用を進めてきましたが、その副生物が栄養豊富な有機質肥料であることから、農作物の生産性の向上にも貢献しています。 また一方、副生物であるコプロを肥料として育てられたサトウキビは、製糖会社などの農産資源加工産業が粗糖などに加工し、味の素グループに納入され、アミノ酸発酵の原料として活用されています。 味の素グループが地域農業を通じて取り組んでいるこの資源循環は、地域農業に豊かな実りをもたらし、農家、農産資源加工産業、アミノ酸製造業である味の素グループがWIN-WIN-WINの関係で、一つの持続可能なバイオサイクルモデルを実現しています。

出典
JFIA

一般財団法人食品産業センター