生産過程での環境負荷を低減するだけでなく、お客様に召し上がっていただいた後も、製品が環境に与える影響を少なくできるように商品設計を行っている。
1962年にカスタードプリンが誕生した際には、厚めの陶器の容器を使用していたが、1970年頃に薄めの陶器へと変更した。
さらに、1973年にガラスの容器へと変更。その後約40年に渡り割れ防止のための形状変更や軽量化など試行錯誤を繰り返しながら、改良を重ねている。
ガラス容器は、割れる事が最大のトラブルである。特に軽量化となると、必然的にガラスの肉厚を薄くしつつ、強度の確保も重要となるため、様々な施策を取った。たとえば、製品同士の口元部分の衝突を防止するため、上部にリング状の分厚いところを作り、一番割れ易い口元部分が、直接当たらないように工夫した。
その後、試作品を作っては、強度試験(落下試験等)を何十回と繰り返すとともに、容器変更の前後で、同じ味、同じ食感を出すために、焼成テストも繰り返し、やっと現在の容器が完成となった。
1998年にガラス重量を188g→149gと約20%軽量化して以降、さらに改良を重ねており、2012年には再度の軽量化により140gへと減量した。これにより、素材の省資源化や輸送エネルギーの削減につながっている。