■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
日清食品株式会社では、環境に配慮するため以下の指針を設けている。
■開発・調達における基本指針
・環境に配慮した容器包装設計の基本指針 (2007年5月制定)
1. 循環型社会形成のための3Rの推進
1) 廃棄物の発生抑制 (Reduce):容器の軽量化、減容化や包材点数の削減をめざす。
2) 再使用 (Reuse):詰め替え商品の開発を積極的に進める。再使用可能な容器を提案する。
3) 再生資源の利用 (Recycle):リサイクル原料資材の積極的な使用を図る。リサイクル性の高い素材の使用をめざす。
2. 環境への影響
人体・環境に悪影響を及ぼす可能性のある素材は使用しない。環境負荷の少ないバイオマス原料の使用を進める。
3. デザインへの配慮
環境や人に配慮したわかりやすい表示、ユニバーサルデザインに配慮する。
4. 環境への影響評価
原材料から廃棄までの環境負荷を考慮したLCA (ライフサイクルアセスメント) に基づいて容器包装を設計することに取り組む。
■グリーン調達基本方針 (2007年5月制定)
1. 環境関係の法規、規制、協定、および適用される国際基準を遵守する。
2. 地球温暖化防止、地球環境改善等に配慮する。
3. 省エネ、省資源に配慮する。
4. 廃棄処理、処分が容易で環境負荷の少ない資材の使用に努める。
5. 再生可能なまたは再生資材の使用に努める。
6. 「安全・安心」を確認できる資材調達システムを構築する。
7. 人の健康に悪影響をおよぼす資材を使用しない。
■日清食品グループ 持続可能な調達方針
2017年9月に「日清食品グループ 持続可能な調達方針」を制定した。ここでは食の安全に加え、地球環境と人権が尊重され、
合法的に生産された原材料の調達を進めていくことを方針の一つに掲げている。
■パーム油の調達に関する方針
日清食品ホールディングスは、森林破壊の防止および生物多様性の保全に配慮された原料(認証パーム油)を調達するため、2017年10月に「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議」)に加盟し、2019年3月から日清食品の一部の製品でRSPO認証パーム油の使用を開始した。
すでに、米国日清は2013年に、ハンガリー日清は2016年にRSPOに加盟しており、両社が使用するパーム油は全てRSPO認証パーム油である。現在、日清食品グループ全体で使用しているパーム油の20%程度がRSPO認証パーム油となっており、この比率を2025年度には25%以上にすることを目指している。
また、日清食品ホールディングスは、2019年4月にRSPO認証パーム油の使用を推進するJaSPON(持続可能なパーム油ネットワーク)に理事企業として加入、国内の持続可能なパーム油の消費促進に向けた取り組みに参画している。
※ RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)=持続可能なパーム油のための円卓会議